平成30年度

【気まぐれ校長の独り言:Vol.1】

『気まぐれメッセージの楽しみ』

生徒の登校時間が早くなり朝早くから応援練習の声がこだまする、中間考査が終わった月曜日の西高風景は、生徒会行事のメインイベントの一つである体育祭が近づいていることを知らせています。

西高の玄関を入った吹き抜けのアトリウムには今年も団活動の連絡ボードが置かれ、団長や団幹部が、活動への協力を求めたり、自分たちの熱い思いを記入したり、時には体育祭の団パフォーマンス(西高では、体育祭の応援合戦を団パフォーマンス、【略して団パフォ】といいます)の出演順序を知らせたりする大切な伝言板として利用しています。今年は、そこに各団から気まぐれ校長へのメッセージが書かれていました。毎年、何か新しい仕掛けをする生徒会担当のY先生ですが、今年の彼女の企画は気まぐれ校長と各団とのコミュニケーションだったようです。

例えば、流通経済科3年3組が率いる緑団のボードには、次のようなメッセージが書かれています。

緑団:「校長先生は、目に優しい緑色が大好きだと信じています」

校長:「ミドリは西高の色ですね。ガンバ!!by小西」

また、ちょっと恥ずかしいぐらいのヨイショを書いているのは、情報科学科3年5組の青団です。

青団:「校長先生は青色が似合っています」

校長:「青空の体育祭を願って!!青も応援しています。小西」

 

そのほかの赤団・黒団・桃団の書き込みにも、気まぐれ校長は目尻を下げながらコメントを書き込みました。もちろん、各団の狙いは団パフォの衣装で【小西正晃特別賞(衣装の部・優勝)】を獲得することなのですが、根が真面目で正直な気まぐれ校長は生徒のおだてに弱く(ちょっと単純?)、密かにこのやり取りが気に入っていました。ちなみに、唯一、何も書かなかった黄団にも「黄色も頑張れ!」と書いておきました。


そういえば、まだ20代であった頃、先輩の剣道の先生とミナミで飲んだ帰りに学校に戻ったことがありました。今では考えられないことですが、その先輩は自分が担任をするクラスに忍び込み、黒板に次のような詩を書かれたのです。


はきだめに えんどう豆咲き

泥沼に 蓮の花が開く

人皆に 美しき種子あり

明日は 何が咲くか


武道家である先輩は達筆で、その黒板は若い教員の私には、とても刺激的で感動的なものでした。「明日、生徒がこれを見てどんな反応をするだろう。小西、お前もここに何か書け」といわれ、咄嗟に言葉が浮かばなかった私に、「つまらん!」とカツを入れた先輩でしたが、翌日のホームルームには二人とも遅刻し、生徒の反応は見られずに終わりました。随分とご無沙汰をしていますが、メッセージを書けなかった気まぐれ校長は、その時、この先輩のような教員になりたいと決意しました。あれから30年余りが経ち、いまだにその足元にも及ばない自分にジレンマを感じながら、私は、今年、定年退職の年を迎えています。


さて、話を西高の今に戻しましょう。
メッセージといえば、『青雲』という卒業記念の冊子には、先生方が自分の青春時代の思い出を綴る短いエッセイがあり、1年生の朝学習では、生徒はその文章を読んで感想を書くという取り組みがなされています。第7回の課題には、気まぐれ校長の『えっ!小西が校長しているの』が選ばれ、「私にも青春時代がありました。皆さんのご両親にも、もちろんあります。たまには、親から青春時代の話を聴くのも楽しいかも? それと一生青春でいたい人は、広瀬先生(1年学年主任)のような高校教師をめざして!」というメッセージとともに紹介されました。
普通、このような課題を与えた場合には、校長への気遣いから感想文は一部の生徒の秀作だけを読ませるのが一般的なのですが、担当である2組アキコ先生(国語科)にそんな容赦はありません。1年生全員の感想文を「お忙しいでしょうが、ご笑(照)覧ください」と笑顔で持ってこられました。すべての感想文を読みましたが、そこには「西高校に入学してよかった」「私も真面目が素敵になるように頑張ります」「校長先生のように親友ができるよう高校生活を楽しみます」という嬉しい感想がいっぱいでした。最後に、特に印象に残った二つの微笑ましい感想をご紹介し、平成30年度・最初の『独り言』を終わることにします。


~ある男子生徒より~
「両親の青春時代の話を小さいころからよく聞いていました。そして、その話のほとんどが高校生の頃の話でした。両親の話し方がうまかったせいか、子供ながら早く高校生になりたいなぁと思っていました。そんな小さいころからなりたかった高校生にようやくなれました。ですから、これから私も青春という分厚いノートに、自分の子どもにも自慢できるような、いろんなことを書き込んでいけたらなぁと思っています!」


~恋する女子生徒から~
「これは青春と呼ぶかはわかりませんが、××組に好きな子ができました。でも、学科が違うので2年生になるときにクラスが一生一緒になれないのがすごく悲しいです。2年生からのクラス替えを学科別にしてほしくないです」


以上、今年も西高校には素敵な青春が満載です。


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【気まぐれ校長の独り言:Vol.2】

『充電の夏休み』

お盆の時期になり、夏休みも残り3分の1となりました。

真面目が素敵な西高校の生徒諸君は、うだるような暑さの中で如何お過ごしですか。今年は、大阪で大きな地震が起こったり大雨で被害が出たり、さらには台風が東から逆走してくるなど、これまで経験したことのない出来事が続いています。そして、連日35℃を超える酷暑が続く夏休みも、これまでにあまり経験したことがないかもしれませんね。

世間はお盆休みに入っていますが、西高校ではサウナのような体育館でバスケットボールの試合が行われ、硬式野球部もダンス部も暑さに挑むように練習を行っています。また、バドミントン部はお盆の時期に毎年行われる恒例の公式戦に出かけています。昔、気まぐれ校長は某商業高校でバド部の顧問をしていたことがあります。あの頃は、風の影響を受けないように扉も窓も締め切った体育館で試合が行われ、対戦相手との勝負よりも暑さとの戦いであったように記憶しています。過酷だった状況は、熱中症対策が進んで少しはマシになったのかなと思いを馳せながら、今は、エアコンのきいた部屋で生徒諸君の健闘を祈るばかりです(ゴメンナサイ)。

さて、1学期最後の日の職員会議では「放電ばかりの忙しい日々ですが、夏休みは少し自分のための時間を作って、充電の夏にしてください」と先生方にお願いをしました。昔に比べると、今の先生方は夏休み中も補習授業や生徒指導そして部活動に時間を費やし、自分の専門力を高め、見聞を広めて人間力を磨く時間が取れません。指導に熱心な先生はもちろん大歓迎なのですが、気まぐれ校長としては、18歳で成人とみなされるようになる高校生を相手にする教員には、人間的な深みと魅力ある指導者であってほしいと思うのです。だから、夏季特別休暇はもちろんのこと、多くの先生方が消化しきれずに残してしまう有給休暇も利用して、普段できないことや以前から興味のあったことにチャレンジし、人間力に磨きをかけてほしいのです。

今年、多くの学校では閉庁日を設定し学校が閉まる期間を設けました。でも、西高校では閉庁日は決めませんでした。それは、先生方には各自の生徒指導の状況に合わせて自由に休みを取ってほしいという思いからなのです。勿論、日頃、学校で最も忙しい教頭先生には休んでいただき、この時期は気まぐれ校長が学校を守ります(ちょっと、かっこいいかも)。

「がんばる先生海外派遣事業」で涼しいカナダに勉強に行ったT先生も、アメリカ大使館の招待で週末にマニラに行くN先生も、情報教育指導者養成研修で約1週間の東京研修を終えたM先生も、みんな頑張っていただいています。また、普段は保育所のお迎えを気にしながらも仕事に頑張る先生方には、時間を気にせず我が子とゆっくりした時間を過ごしてほしいと思います。子育てに頑張る先生から生徒たちは多くのことを学んでいるのです。一方で、お盆なのに体育館でバスケットの審判をしていたO先生(彼女も、子育てに頑張る一人です)が、アイスキャンディを片手に職員室に涼みに来ました。灼熱の西高体育館から戻った先生から、「校長先生、1本どうぞ。どれがいいですか」と嬉しいお誘いを受け、チョコアイスを味わいながら、西高校の『充電の夏』を思う気まぐれ校長がそこにいました。



追記:今日は家に帰ったら、長い間、仕舞ったままになっているネット(いわゆる、虫取り網ですが)を出してみようと思います。夏休み、最後の土曜・日曜に計画している帰省旅行で、モンキアゲハやアサギマダラに出会えれば嬉しいのですが。お盆には行けなかった墓参りが、しばらく忘れていた昆虫採集という趣味を思い出させてくれる、気まぐれ校長の充電になりますように。

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【気まぐれ校長の独り言:Vol.3】

『安心してください。卒業まで堀江ですから!』

毎年10月の最終土曜日は多忙な一日となります。今年も、午前中に保護者の授業参観と第2回学校協議会が行われ、午後からは体験入学を実施しました。特に、体験入学は教頭先生に任せっきりの『いつも』とは異なり、今回は、気まぐれ校長が放送室のカメラの前に座り各教室のテレビで最初のご挨拶をしました。それは、受験生の皆さんに伝えなければならないことがあったからです。

 

私たちの西高校は、多くの中学生から絶大な支持を受け、「西高に来たい」といってくれる志願者が毎年、定員を大きく上回っています。しかしながら、大阪市の方針により2022年度に南高等学校と扇町総合高等学校に西高を加えた3校が統合となります。校舎は西区から北区に移転し、2021年度入学生(現:中学1年生)が西高生としては最後の卒業生になります。また、新しく設立される高等学校の規模(1学年6クラス)に合わせて、2020年度(現:中学2年生)・2021年度の生徒募集は西・南・扇総とも2クラスとなります。様々な人が、様々な理由をつけてこの再編統合の正当性を述べられますが、気まぐれ校長には理解できるはずもなく、西高に赴任した4年前からずっと怒っています。でも、計画が覆ることはないと覚悟した今、西高校の校訓『刻苦研鑽、向上』に教えられ、これからの西高校がなすべきことを前向きに考えようと決意しました。

≪まず、現在の中学3年生の皆さんへ≫
 西高校が英語科・流通経済科・情報科学科の3学科6クラス(240名)を募集するのは、皆さんで最後です。そして、皆さんが高校3年生になった2021年に、西区商業学校としてスタートした西高校は学校創立100周年を迎えます。私たちは、開校100年の伝統とプライドにかけて、来年度の入学生には先輩たちと同じように、いや、それ以上に素敵で充実した高校生活を約束します。

≪続いて、現在、中学2年生・1年生の皆さんへ≫
 皆さんが受験生になった時に、西高校は教育情報科2クラスの募集になります。この学科では英語のできる(話せる・聞ける)生徒で、ICT(情報)の技術や能力を身につけた生徒を育成します。つまり、英語科と流通経済科・情報科学科のすべての専門力を2クラス80名に注入します。また、新高校で全面的に導入される大阪教育大学との連携授業を1年生で行う予定です。西高校では、20代・30代の先生方を中心とする若手教員チームで【西高プロジェクト】を立ち上げ、2年後の教育情報科で『進化する西高』の意地を見せようと、連日、議論を重ねています。教員の英知が詰まったカリキュラム(時間割)やシラバス(授業内容)の完成に、中学1年・2年の皆さんは大いに期待してください。

   

という話をしようと思ったのですが、TVカメラに向かって話すことはもちろん初めてです。それは想像以上に難しく、笑顔にならなければと意識をすればするほど顔は引きつり、最後はカミカミで総務部のザワッチ先生にバトンタッチしました。
 その後、第1回体験入学は順調に行われ、アンケート結果では多くの皆さんにご満足いただけたようです。懲りない気まぐれ校長は、『個別相談』会場であるB教室に一番乗りし、多くの中学生や保護者の皆さんとも話をさせていただきました。「以前、別の高校説明会で校長先生とお話をさせていただき、その時に楽しそうな学校だなと思いました。今日は子どもを連れてきました。想像していた通りの学校で、親子でとても気に入りました」と嬉しい話も聞くことができました。また、「校長先生のホームページの『独り言』も読ませていただいています」と言われたときには、少し恥ずかしくなり「では、担当の英語科教員にかわります」と相談ブースを離れました。本当は、すごく嬉しかったのです。ありがとうございました。

 

2学期・最初の『独り言』はこれぐらいにさせていただきますが、実は9月・10月の2カ月間で気まぐれ校長がつぶやきたい出来事は、本当にたくさんありました。最後に、つぶやく予定であった話題を紹介します。
・『芸術鑑賞の夜!~落語より面白い教員たちの反省会~』(芸鑑は8月28日に実施しました)
・『私の最後の修学旅行は、看護師さんがヒマな素敵な旅でした』(9月11日~14日 伊豆~鎌倉~横浜方面に2年生と行ってきました)
・『歓迎!パークデールの校長先生はナイスガイ!』(姉妹校のパークデール校が9月20日に来校し、今年は校長先生が来日されました)
・『台風21号と3匹のおっさん』(正義の味方のおっさんは、K・N・Yです)
・『延期された文化祭』(10月1日・2日に順延した文化祭、様々な変更がありました)

もしも、これらの独り言を聞いてみたいという奇特な方がおられましたら、次の『個別相談』にお越しください。
次回、学校説明会は 11月23日(祝)14:00~
         体験入学は  12月21日(金)14:00~ に開催します。

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